コラム

コロナ対策と優先順位(Priority)の選択

日本人は海外の国に比べて勤勉で完璧主義であると言われている。モノ造りや平時においては大変良いことである。今回の新型コロナによる非常時においては、この考え方を一旦捨てる必要がある。現実は残念ながら危機管理に絶対必要なPriority の選定が曖昧であり、対策も小出しで、かつ決断が遅いという“Too Little Too Late”に陥っているのが現状である。何を一番大切にするかという優先順位を明確した決断ができないと、最悪の事態を招くことになる。コロナ対策でも、命、経済、便利さなど、あれもこれも追及している。万人に共通する「命」以外は一旦横に置く、或は捨てる覚悟があってこそ最悪の事態を防ぐことができる。「命」があれば、それ以外のものは、いずれまた回復させることができる。

日本人に求められるのは、平時と非常時の切り替え、常に自分は何を大切にしたいかという、優先順位を考えて行動する習慣、問題を先送りしない習慣が、危機的状況に陥らないために、例え危機に遭遇しても最悪の事態にならないために必要なことである。

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