コラム

「人生100年時代」その(3)「サクセスフルエイジング」へ

「エンジン01文化戦略会議」でご一緒させて頂いている和田秀樹先生の本が売れていることに触発されてか、高齢者(?)向けの本が次から次への出版されている。BSテレビでも、いわゆるアンチエイジングを目指すサプリメントや化粧品類のコマーシャルが多く放映されている。
実は医師でもないパイロットの私も、2004年から日本抗加齢医学会の正会員として抗加齢(アンチエイジング)に関する勉強を続けて単位は取得しているが、医療従事者ではないため人に指導することができない。
学会の会員として勉強はしているが「アンチエイジング:Anti-Aging」という言葉はどうしても好きになれない。ただAgeという英語には「歳をとる」という意味の他に「熟する」というMatureと同様の意味も持っている。加齢に対して「抗する」のではなく、加齢とともに「熟する」とうポジティブに捉える結果として「アンチエイジング」になるという捉え方考え方もあっていいのではないか。
更にもう一歩、ポジティブに捉える考え方に「サクセスフルエイジング:Successful Aging」がある。「サクセスフルエイジング:Successful Aging」が注目されるようになったのは1961年にアメリカ老年学会(The Gerontological Society of America)が発行した「The Gerontologist創刊号」に“Successful Aging”と題する論文が掲載されたことがきっかけと言われている。今、日本で高齢者向けの本がいろいろと出版されているが、その本質はこの
「サクセスフルエイジング:Successful Aging」の考え方、生き方が基本ではないかと思っている。そこで次回は「サクセスフルエイジング」について、少し触れてみたい。

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