コラム

情報化時代では最も重要な情報は相手の戦略

ロシアのウクライナへの攻撃の激しさが増しており、多くの民間人の尊い生命が奪われている。平和な日本に住んでいながら、ウクライナの人たちの身になって思うと心が痛くなる。
戦略・戦術はもともと戦争の用語である。一般社会では目的と手段と言い換えることができる。緊張状態における抑止力の要諦は戦略・戦術の手の内を明かさないことである。情報化時代では相手の能力はお互いにほぼ把握できている。一番知りたい重要な情報は相手の戦略、つまりトップの心の内、意志である。
今回のロシアのウクライナへの侵攻の背景はいろいろと報道されている。その侵攻を抑止できなかった一因には、バイデン大統領が早々に「ウクライナへの米軍は派遣しない」と、最も重要な情報であるべき戦略をロシナに知らせてしまったことがあるのではなかろうか。

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