コラム

飛行機の機内での感染の可能性は非常に少ない

新型コロナウイルスの感染拡大が拡がっており、感染の第2波が懸念されるなかで(すでに始まっていると言った方が正しいかも知れない)7月22日から東京を除外したGo toキャンペーンが開始される。経済優先か感染防止を優先するかの明確な意思決定も具体的対策も明示されない日本の危機管理の甘さ、曖昧さを露呈した対応であることには間違いない。

Go toキャンペーンにはいろいろな意見がある。ここでは、この機会にGo toキャンペーンでの移動手段のひとつである、飛行機で移動する際の感染の可能性について触れてみたい。結論からすると、感染の可能性は非常に少ないといえる。飛行機の機内は、病院の手術室や半導体工場並みに空気洗浄されている。しかも2~3分で機内の空気が換気されている。乗客一人当たり、1分間に約200リットル(ドラム缶1本分に相当)以上の空気が換気されている。ちなみに一般に大きなビルでは1時間に2回程度の換気といわれている。

機内の空気の流れの方向は、客席の天井から床に向かって流れ、床下の貨物室を通って機外に排出される。つまり、前後方向や拡散という流れではなく、上から下への流れである。更に、飛行機にはHEPA (High-Efficiency Particulate Air)というフィルターを装備しており0.3ミクロン以上の粒子を99.97%の捕集している。従って、公共交通機関のなかでは、飛行機の機内での感染の可能性は、他の公共交通機関と比較しても非常に少ないと言える。

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