コラム

コロナに打ち克つには自助が鍵を握る

昨日(7月29日)は全国の感染者数が1000名を超え、9府県で過去最多数を更新した。岩手県では初めて2人の感染者が確認された。政府は緊急事態宣言を出したときは状況が異なると言い続けている。しかし、第2波に入っていることは、誰もが疑う余地のない事態である。PCR検査体制も各国に比べて非常に遅れている。緊急事態に対応した法体制も危機管理体制、トップのリーダーシップも、各国のそれと比較して非常に脆弱である。

 新型コロナウイルスなどのウイルス感染は、大きな視野でみると一種の自然災害と捉えてよい。自然災害による被害を最小限に止めるには、一般にいわれているように、自助‐共助‐公助が求められる。集中豪雨などの自然災害においても鍵を握るのは、自助である。コロナ禍においては、前述した通り、日本は法体制も危機管理体制、国のリーダーシップ曖昧で非常に脆弱である。経済、社会活動と両立させながら、コロナに打ち克っていくには、国民一人ひとりが、自律心をもって「3密」を避け、マスク、手洗いを徹底することが鍵を握っているものと考えられる。これは、特別な知識とか特殊技能が必要ではない。誰でもやろうという強い意志があればできることである。一人ひとりがコロナとの闘いで身に付けた自己コントロール(Self-Management)のコツは、コロナ後の仕事、人生に活かすことができる。

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