コラム

“Why it has to be Joe Biden” (なぜバイデンでなければならないか)

英国のThe Economist誌の表紙に“Why it has to be Joe Biden”(なぜバイデンでなければならないか)という見出しで、米大統領選挙についての分析記事が掲載された。

私は以前から英国の情報力、情報分析力には教えられることが多い。日本のメディアとのレベルの差も感じている。トランプ大統領が敗北宣言をしない限りは、まだバイデン氏が正式に次期大統領に決まったとは言えないが、バイデン氏が次期大統領になることは誰がみても間違いないであろう。

記事では、多角的な角度からの分析をしてゆくと、米国だけでなく世界にとって「バイデン氏でなければならない」ことにゆきつくのが自然であることが理解できる。

この記事を読んで、感じたことは「大きな眼で見ると、世の中は良くない方向に進むこともあるが、ある程度のところまでいくと、また修正の力が働いて良い方向に向かう」ということである。それが「なぜバイデンでなければならないか」に象徴されているのだと思う。

記事のなかで、参考なるもののひとつとして、トランプ大統領が自分を有利にするためにツイッターなどで発信してきた“alternative fact”(代替的事実、もう1つの事実)ということについてである。事実ではない事象を事実のように故意に語ることである。これは、トランプ大統領だけでなく、SNS上等でもみられることである。また、メディアの情報は事実でないことを発信することはまずないが、話題性、特殊性を報道する傾向から、事実ではあるが、全体のうちの一部だけ、特殊なケースだけの情報であるため、受け取った側は、報道された事実は全体か一部か、一時的なものか、継続性のあるものかを見極めないと判断を誤ることになる。判断を誤らないためには、常に少なくとも違った別の面から、あるいは全体から見て判断する習慣をつくっておくことが大切だと思う。

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