パリ五輪の開会式で使用された聖火を運ぶトーチの燃焼部は、愛知県豊川市のメーカー「新富士バーナー」が製造した。今回のパリ五輪の開会式は雨に見舞われたが、消えることなく聖火を灯し続けた。同社は東京五輪・パラリンピックでもトーチの燃焼部を製造した実績がある。その後パリ五輪に向けて、強い雨や突風でも火が消えないよう改良を加えた。昼間でも見えやすい赤い炎にし、風が吹いたり、走ったりした時に旗のように炎が揺らめく工夫も施し、パリ五輪にも採用された。
オリンピックを演出する最も重要な聖火を、風雨に晒されても決して消えることのないトーチを日本の企業の技術で作ることができたことは、日本人として競技上で活躍する選手の皆さん対すると同様にこのメーカーにも拍手を送りたい。