コラム

NHKBSP「エラー失敗の法則」を視聴して頂いた皆さまありがとうございまし

昨日のNHKBSP「エラー失敗の法則」を視聴して頂いた皆さま、ありがとうございました。
3時間半かけて収録し、それを1時間に編集して放映されました。
他の2人の出演者はカメラに向かって話をしていましたが、私はパソコンの画面にむかっては話をしましたので、始終下を向いた疲れた表情になってしまいました。
私がコメントしたいことのほとんどを、他の出演者とアメリカの専門家が話をしてくれました。航空機事故を扱ったものですが、出来るだけ一般視聴者に参考になるように心がけて話ましたが、その部分は残念ながら放送されませんでしたので、参考までにそのいくつかを紹介します。
(1) 同じ機長として、ハドソン川の奇跡の機長の素晴らしかったことは、飛行機をコントロールする前に、自分自身をコントロールできていたこと。車の運転も、車を運転する前に自分自身をコントロールすることが、安全運転にとって大切である。
(2) 機長は常に重要度を把握して運航している。そして、どんなことがあっても最悪の事態を防ぐことを常に考えている。どの仕事であっても、仕事をする前には、自分たちの仕事、今日やる仕事の一番重要なことは何か。今日やる仕事の目的は何であって、そのための手段として何々をする、ということを必ず共通認識をもって仕事に臨むことで、目的を達成すことができ、例えどんなことがあっても最悪の事態を防ぐことができる。
(3) 慣れた仲間でも、情報の共有はもちろん、意図の共有が大切。「自分はこうします」「あなたはこうして下さい」と意図を共有する。そして、行動,動作の結果を必ず確認し合う。こうすることにより、「やってくれたつもり」「やるつもり」であったが、実はやっていなかった、あるいは別のことをやっていた、というトラブルを防ぐことができる。パイロットは、必ず意図の共有と確認会話を実施している。
収録はどうしてもテレビ局、制作会社のシナリオに合うように編集して放送します。私は編集されない生放送が好きですが、多くは今回のような収録による放送が殆どです。
ちなみに、報道番組では、20~30分間収録しても、実際に私のコメントが放送されるのは10~15秒程度です。
今回の番組民放の番組と同じような長い再現ドラマがありましたが、全体的にみてがNHKだけあって、視聴者の皆さまには参考になった部分もかなりあったかと思います。私自身、脇役としてお手伝いができました。ありがとうございました。
尚、4月2日(日)の21時からNHKBSPで再放送があります。

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