コラム

PDCAとOODAは状況に応じてHybridで活用

OODA研修において部長クラスの参加者との質疑応答の中でPDACAとOODAの使い分がまだ明確でない」とう質疑があった。ちなみに中国やアメリカからのオンラインでの参加者からは。「こちらでは意志決定がはやくほとんどOODAが実施されている」という発表があった。
私は参加者には次のように説明した。PDACAとOODA のメリット、デメリットを把握して、添付パワーポント資料の画面のように、状況に応じてHybridで活用することをアドバイスした。
また、PDCAの出発点はPlan(計画)であるのに対して、OODAはObserve(観測・情報収集)である。PDCAは中長期的なマネジメントのサイクルであり、OODAは迅速な意志決定と行動が求められる対象へのマネジメントのループでもある。そして、それぞれの活用する対象を簡単に整理すると次のようになる。
PDCAサイクルが効果的なプロジェクトは以下のようなもの。
 ①変化の少ないプロジェクト
②データや情報が十分にあるプロジェクト
③対象の範囲が狭いプロジェクト
④スタートしてから長い時間が経って安定しているプロジェクト
OODAループが効果的なプロジェクト(VUCAに対応)は以下のようなもの。
 ①変化の大きいプロジェクト(Volatile:変動性)
②データや情報が少ないプロジェクト(Uncertain:不確実性)
③対象の範囲が広いプロジェクト(Complex:複雑・多様性)
④スタートしたばかりのプロジェクト(Ambiguous:曖昧性・不透明性)
中長期的なプロジェクトのPDCAサイクルを実施しているなかで、目の前の事象や変化に対応してOODAループをHybridで活用することにより、中長期的なプロジェクトの成功の確率を上げることができることもある。

最近の記事

PAGE TOP