コラム

首都圏を除く6府県は28日で緊急事態宣言の解除


各知事からの要請をうけて、新規感染者数の減少、病院の病床使用率などのデータからの決定だと報じられている。政府としても、感染対策と経済を両立させたい判断もあったものと推測される。この判断がそのとおりになることを期待したい。
ここで、一歩さがって冷静に考えてみたい。一般に難しい目的を達成するためには、最後の「ツメ」が非常に重要である。この最後の「ツメ」が甘いために失敗するケースがよくある。
また、海外からみると日本国、日本企業は小出しにして失敗する例を指摘されることがある。
今回解除を決めた6府県については、確かにデータ的には納得できるが、危機管理の視点からすると最後の「ツメ」というものが感じられない。コロナの感染対策は未知の事態への対応である。データはあくまで過去のものである。未知の事態への対応は、判断ではなく決断である。非常事態、緊急事態における住民、国民の運命は自治体、国トップの決断による。その決断は目先、住民、国民に嫌われ、マスコミから批判報道される決断こそ、住民、国民を救う確率が大きいのではないかと考えられる。古来「二兎を追うものは一兎をも得ず」諺がある。

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