コラム

ポストコロナで何故グリーンか、森林が大切か


菅首相の所信表明演説でポストコロナの重要課題として、ディジタルとグリーンを挙げている。各国も2050年にはカーボンニュートラル(二酸化炭素の排出ゼロ)、温室効果ガス80%削減を目指している。いずれも、地球の平均温度を上昇させる要因の削減を目標としている。しかしいずれも、もうひとつ重要なメッセージが抜けているのではないか。それは、森林やサンゴ礁の大切さと保護である。これがあってははじめて「グリーン」といえる。」
それは、日本航空の長年の大気観測から明らかになったことである。
夏は二酸化炭素の量が減り、冬になると増える。また夏と冬の二酸化炭素の量の差が南半球より北半球の方が大きいことである。このことは何を意味するのか。夏は葉が茂り光り合成によって二酸化炭素を吸収し酸素を生成する。冬になると多くの木々の葉が枯れ落ちて光り合成ができなくなり、その結果として二酸化炭素の吸収量が減少する。北半球は南半球に比べて陸地が多く、森も多いことから二酸化炭素の吸収量が夏と冬とでは差が大きくなる。大切なことは、2050年に向かって、温室効果ガスの排出の軽減とともに、二酸化炭素を吸収し酸素を生成する森林がいかに大切であるというメッセージを発信し続けることである。日本も含めて各国は、森林保護の対策を採っていくことが重要課題である。また、同様にサンゴ礁の保護も地球環境になって重要である。サンゴ礁は、海水に溶け込んでいる二酸化炭素を吸収する大切な役割を持っている。(図は林野庁のホームページにある光り合成の仕組み)
次回は、温室効果ガスは悪者か或は味方なのかについて考えてみます。

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