コラム

ピーチ航空に続き北海道エアシステムでもマスクが発端で旅客の降機

この一週間内でピーチ航空に続き、北海道エアシステムでもマスク着用問題が発端で旅客の降機とういうことが起こった。この件で、今朝(14日)の民放テレビ局の2局にコメント出演した。ひとつの局はZOOMで自宅の書斎から、もうひとつの局は電話取材であった。

昨日、両局とも夜遅くまで番組のディレクターと何度も電話でやりとりをして、本質の部分を繰り返し説明した。その甲斐があったのか、今日は民放の二つの局ともバランスがとれ、かつ私がコメントした「マスクが発端であるが、乗客、乗員の安全の最終責任がある機長が、総合的に判断して機内の秩序、安全を維持できない可能性があると判断した」という主旨をうまくまとめて放映してくれた。また「コロナ禍の社会にあって、医療界の人たちは旅行にも行けず、懸命に頑張っている。みんながよりよく生活でき、安心できる社会にするためには、それぞれが少し我慢することも必要だ」というコメンテーターの発言もあった。そして最後に、メインキャスターが「これはマスクの問題ではない」と締めくくり、引き締まった番組になった。視聴者、飛行機の利用者、国民にとっても大切なことを知らせる良い内容であった。

久しぶりに民放テレビとしては、本質をついた視聴者にとって大変役に立つ放送に接することができた。

一方、昨夜のNHKのニュースでは降機させられた男性旅客の言い分だけ放映された。放送の尺(そのニュースに割り当てられて時間)の問題もあり、本質の部分を放送する枠がなかった可能性もある。従って、私たち視聴者は、ニュースや報道番組を観る際には、放送された内容をそのまま鵜呑みにするのではなく、なぜそういうことが起きたのか、放送されたことの本質はどこにあるかを、時々考えながら視聴しないと、メディア情報に流されてしまう危険性がある。

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