コラム

安全管理と危機管理は似ていて非なるもの

この数年日本を代表する企業が不祥事による危機を招いている事例が複数発生していることは非常に残念なことである。
安全管理に失敗すると、危機を招くことがあるが、実は安全管理(Safety Management)と危機管理(Crisis Management)は似ているようで、同じではない。
安全管理ができていても危機を招く事例は、主にガマナンス(組織統治)の問題が関係する。ガマナンスは仕組み(組織)と文化がうまくバランスしてはじめて機能する。文化は具体的には、風土、構成員の考え方や行動の習慣とも言える。
私は、経営団体や企業・団体での講演やアドバイザーボードを担当している。仕組みにはどの企業も大差はない。不祥事という危機を招くケースには、現場で起こっていることを経営トップが正確に把握できていない風土が背景にあることが多い。いわゆる「ほうれんそう」が浸透していない。
安全管理は主に理論的に論ずることが可能であるが、危機管理は人間的な要素が関与するだけに、両者は「似ていて非なるもの」と言えるのではないか。

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