NHKのラジオ放送が始まって100年になる。このところNHKでは「放送100年」の特集番組が放送されている。放送100年という大きな節目を迎え、メディアを取り巻く環境は大きく変化しています。この機会にテレビ、新聞などのオールドメディアと、インターネット、SNSなどのニューメディアについて、その特徴と活用する際の注意点をまとめてみました。
1. オールドメディア(テレビ、新聞など)
(1)特徴
☆情報の信頼性が高い傾向がある。
☆専門家による編集・校閲が行われている。
☆広範囲な層に情報を届けることができる。
☆情報の速報性では、インターネットに劣る場合がる。
(2)利用する際の注意点:
☆情報が偏っている可能性を考慮する必要がある。話題性や特殊性を重視する傾向があり、ニュースを見た人がそれを全体の流れと判断してしまうことがある。
☆受け身になりやすく、情報選択の自由度が低い場合がある。
2. ニューメディア(インターネット、SNS、YouTubeなど)
(1)特徴:
☆情報の速報性が高い。
☆多様な情報にアクセスできる。
☆個人が情報発信できるため、双方向性がある。
☆情報の信頼性にばらつきがある。
(2)利用する際の注意点
☆情報の信頼性を確認する能力が求められます。
☆誤情報や偽情報(フェイクニュース)に注意が必要。
☆個人情報の流出やプライバシー侵害に注意が必要。
☆SNSでの誹謗中傷や炎上に注意が必要。
☆情報過多になりやすく、情報の取捨選択が重要。
3.メディアリテラシー(知識や判断力、活用する能力)の重要性
(1)オールドメディアとニューメディア、それぞれの特徴を理解し、適切に使い分けることが重要。
(2)特に、インターネットやSNS等を利用する際には以下の点に注意
☆情報の信頼性を確認する(情報源、発信者、日付などを確認)
☆SNSは便利なツールであるが、フェークなニュースやYouTubeで拡散する 同調バイアスの影響を受けやすいという側面がある。
☆複数の情報を比較検討する。
☆自分の情報発信に責任を持つ。
☆個人情報を安易に公開しない。
以上、簡単のまとめてみました。私たちは情報によって判断し行動することが多いだけに、放送100年の機会に、メディア情報との接し方について、自分なりに冷静に考えておく必要があるかと思います。