「日航機事故39年、メモに残るCAの冷静さメモに」「命守る姿勢、羽田事故でも」見出しで、今日の日経新聞朝刊とWeb記事で私のコメントとともに掲載されました。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE231UJ0T20C24A7000000/
新聞記事では語りつくせなかった客室乗務員（CA）の業務の大切なことを、７つにまとめてみました。特に（１）（２）（３）は１月２日に起き羽田空港事故で、一人の犠牲者も出さずに、３７９名全員を脱出させた要因かと考えられます。
（１）安全管理:保安要員
乗客の安全を最優先に考え、緊急時には迅速かつ的確な対応が求められる。緊急脱出手順の知識や急病人などの応急処置等。
（２）適応力と重要度の選択
予期せぬ状況やトラブルが発生した際には、柔軟に対応し、「何が大切か」という重要度を選択して問題を解決する能力。
（３）コミュニケーション能力
さまざまな背景を持つ乗客に対して、丁寧かつ明確に情報を伝える能力。問題が発生した際には、冷静に対処しながら乗客を安心させる。緊急事態の場合には安全確保のために、その指示に従わせるせるコミュニケーション能力。
（４）サービスの提供
快適なフライトを提供するために、乗客に対するホスピタリティや高いサービス品質。
（５）チームワーク
フライト中の安全やサービスの提供に際しては他のクルーとの連携、協力し合いながら業務を遂行するチームワーク（CRM）。
（６）文化理解と多言語対応
国際線では異なる文化背景を持つ乗客と接することが多く、文化的な感受性や多言語対応能力。
（７）プロフェッショナリズム
見た目や言動において、常にプロフェッショナルであることが求められる。清潔感や礼儀正しさ、正確な業務遂行が重要。