2月から3月にかけても、国の委員会に加えて、原子力、医療界、団体等の他、学校関係の講演やインタビューのスケジュールが入っている。
講演やインタビューでは、1月2日の羽田空港で起きた事故に関しての質問が予想される。
JAL機は一人の犠牲者を出さずに全員が脱出できたことが欧米からも賞賛されている。
厳しい訓練の成果とはいえ、機長の指示が届かないなかで、客室乗務員の各人が自分で判断し行動したことが、一人の犠牲者も出さなかったことに繋がったことは疑いもない事実だと思う。
今の時代、我々は情報洪水のなかで、情報に振り回され、自分で考え、判断し行動することが少なくなっているのではないか。再稼働を待つ原子力発電所では、運転員の3分の1以上が実際の稼働を経験していない。不安を抱えている可能性がある。今回の事故のJALの客室乗務員8名のうち4人は新人であった。もちろん事故も初めて遭遇した。そのなかで、自分の判断、行動が乗客の命を救った。原発の稼働を経験していない運転員には、室乗務員の話を紹介したい。学校関係のインタビューでは、これからの時代は、自分で考える習慣、自分で判断、行動することの大切さ、視点を変えてものを見る「メタ思考」についても、時間が許す限り触れたいと思っている。