コラム

米軍のオスプレイ事故について

29日、鹿児島県の屋久島沖で起きたオスプレイ墜落事故が起きた。国による発表は、「墜落」か「不時着水」かで表現が二転三転した。翌30日、米軍が「墜落」と説明したことで日本政府の公式見解を変更した。過去の事故では政府見解をもとに「不時着」と報じられたこともある。「墜落」と「不時着」どう違うのか。

朝日新聞のデジタル記事にその違いについて、私のコメントが以下のように掲載されています。
『元日本航空機長で航空評論家の小林宏之さんによると、不時着はパイロットの意図で機体をコントロールした着陸・着水で、墜落はコントロールを失って機体が落ちることを指すという。法律上の定義はないが「航空業界の共通認識」だという。
今回の事故機は緊急着陸をする予定だった屋久島空港付近に着けず海に落ちているほか、「機体から火が出た状態で落ちた」といった趣旨の目撃証言などから「墜落」と判断できるという。防衛省が29日に「不時着水」と説明したことは、「正確ではなく、疑問に思った」と話す。「不時着水だとする米軍の情報を説明するとしても、『日本政府としては確認中』と言えばよかったのではないか」

防衛省内でもいろいろと議論があったようであるが、防衛副大臣の記者会見の時点では、「米軍からは不時着という情報があるが、日本政府としては確認中」という表現でよかったのではないか、と思っています。

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