コラム

FAAシステムに障害で一時全米すべての航空便の運航を停止

FAA(アメリカ連邦航空局)が運航者の提供するNOTAM(Notice to Airman:日本語ではそのままノータムと表記)がシステム障害で、全米で全ての航空便が出発できない事態となった。原因はまだ究明されていないが、システムは一応回復して、運航が再開された。ただ、飛行機や乗員のやりくり等で、航空便が完全に回復するまでには、相当な時間がかかる見込みである。
なぜ、このNOTAMが運航者に発信されないと、飛行機が出発できないのかは、以下に理由による。
アメリカではFAR((Federal Aviation Regulations)、日本では航空法という法律で規定されており、機長は出発前の以下の6項目の事項を確認することが求められている。いずれも運航の安全に係る重要な項目である。今回問題となったのが、(3)の国土交通大臣が提供する情報(ノータム)である。
(1.)当該航空機およびこれに装備すべきものの整備状況
(2) 離陸重量・着陸重量・重心位置および重量分布
(3.)航空法99条の規定により国土交通大臣が提供する情報(ノータムのこと)
    (注:アメリカではアメリカ連邦航空局長官が提供するNOTAM)
(4) 当該航行に必要な気象情報
(5) 燃料および滑油の搭載量およびその品質
(6) 積載物の安全性

昨夜の深夜から早朝にかけて、各テレビ局からの電話取材に対応した。現時点までに、テレビ朝日の「羽鳥モーニングショー」と、フジテレビの「めざし8」でコメントした。

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