線状降水帯とは、次々と発生する発達した積乱雲が列をなした積乱雲群によって、数時間にわたってほぼ同じ場所を通過または停滞することで作り出される線状に伸びる強い降水をともなう雨域のことをいう。
この線状降水帯は数時間で記録的な大雨を局地的にもたらすため、自治体による避難エリアの指定や避難勧告・指示のタイミングの判断が困難で、住民の逃げ遅れが課題となっている。こうしたことから、気象庁は昨日(6月1日)から産学官連携で世界最高レベルの技術を用いた線状降水帯予測を開始することになった。
我々住民としては線状降水帯による水害を防ぐには、気象庁の発する予測を参考にすることできる。ただし、この技術はまだ開発中で予測が当たらないこともある。予測が発表される前に局地的に急激に積乱雲が発達して大雨になることもある。特にこれからの季節では注意が必要である。各自治体が発表しているハザードパップで避難場所の確認など、日頃から水害に備えておくことが大切である。