コラム

総合学術雑誌“nature”のコロナに関する最新論文

医療従事者に交じって正会員として参加している日本抗加齢医学会総会では、毎年貴重な知識、情報を得ている。しかし、人に指導する資格はないので、自分なりにその一部を活かすだけになっている。私自身としては、抗加齢医学はコロナ後を見据えた、人生100年時代の健康長寿を目指す究極の予防医学だと捉えている。私が個人的に納得、理解したことを紹介して、興味のある方に読んで頂くことくらいは許さると思っているので、そのひとつを紹介したい。
今回も様々な分野のドクターの方が貴重な講演をされた。当然コロナに関するテーマもあった。そのなかで雑誌“nature”から引用した最新情報もあった。“nature”はイギリスのロンドンを拠点に設立された、国際的な総合学術雑誌で、毎週木曜日に発行される。掲載される論文は、独創性、重要性、社会性などの観点から厳しく査読を受けたもので、世界で最も権威のある学術誌の1つである。
様々なジャンルの学術論文が掲載されている。そのなかでの昨年来、最も掲載数が多いのは、COVID-19(新型コロナウイルス)に関するものである。
誰でもほとんど無料で閲覧できる。ちなみ“nature COVID 19”で検索すると、コロナに関する膨大な数の論文を読むことができる。例えば、コロナウィルスの変異株のなかでも感染力が強いとされているデルタ株(インド型)ウイルスの変異の過程もふくめて、最新の情報を知ることができる。
今回の学会総会の講演を聴講して感じたことのひとつに、コロナに関してマスコミが報道する情報が、感染者数、重症者数、死亡者数だけに偏り、単に不安を煽るだけになったおり、国民は本質、全体像を把握して判断したうえで、コロナを正しく恐れ、正しく行動することが難しい日本の社会の実態を再認識した。

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