コラム

ニューノーマル時代の「ほうれんそう(報・連・相」をポパイと一緒に考える

新型コロナの感染防止のために、従来は対面で行われてきたことがオンラインで実施されることが多くなった。この傾向はコロナ禍が収束に向かったとしても、全てが対面式に戻ることがなく、オンラインのメリットを享受できるものは、オンライン形式が定着することが確実視されている。業種や職種によってはテレワークが常識となる。いわゆるこれが「ニューノーマル」となる。
しかし、ここで問題となるのがコミュニケーションである。私は講演や著書などで、「トラブルや事故、インシデントの要因にコミュニケーションの不具合が関与していることが多い。コミュニケーションは人体組織における血液の流れに相当するくらい大切なものである」と指摘している。
組織内のコミュニケーションの大切さとして「報告・連絡・相談」が以前から話題となっている。これは、1986年に出版された山種富治氏の著書「ほうれんそうが会社をつよくする」がベストセラーになったのがきっかである。山種氏は山種証券社長、日本青年会議所会頭、山種美術館館長を歴任された。私はたまたまあることがきっかけで、山種氏の知遇を得ることができ、山種美術館に招かれた。そのときに、山種氏にこの本を出版された動機を伺った。山種氏は「組織は内部から崩れていく。そのきっかけはほうれんそう、つまり報告・連絡・相談が機能しないことから崩れる。だから逆に、ほうれんそうは会社をつよくする」とおっしゃった。そこで、私は「ほうれんそうが会社を強くするのですね。そういえばあの力持ちのポパイはホウレン草が好きですね」と言うと、山種氏が「あんたうまいこというね」と笑われたことをいまでも思い出す。
余談が長くなってしまったが、テレワークの時代を迎えた今、「報・連・相」の大切さを再認識する必要がある。但し、「報・連・相」は「ほうれんそう」とするための語呂合わせのための順番である。実際には相談をし、連絡をして、そして報告をする「相・連・報」(そうれんほう)の順番でコミュニケーションをとることが、ニューノーマル時代にとって大切である。「相・連・報がポパイのような強い会社になる」と思っている。

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