コラム

新幹線大幅に運転見合わせと危機管理

危機管理(命を守る)には「結果的に無駄だった」と言われることも必要

昨日(16日)に静岡県内の大雨に伴い、東海道・山陽新幹線が一時全線で運転を見合せ、線運転再開まで5時間半もかかり、お盆を故郷で過ごした人達や観光客は大変苦労したであろう。地下鉄や私鉄は動いていていたのに、JRは簡単に新幹線を止めすぎる、乗客にとって大きな迷惑だ、という意見もある。

JR東海によると、東海道新幹線は雨量が「1時間で60ミリ以上」や「24時間で150ミリ以上かつ1時間で40ミリ以上」などの規制値に達した場合に運転を見合わせることになっている。

新幹線は、地下鉄や私鉄とは、走行速度が違う。時速300Kで運航中に大規模な風雨に遭遇した場合、大惨事になる可能性がある。近年の気候変動で、局地的な豪雨が相次いでおり、大規模な運休リスクが高まっており、惨事を防ぐためには、時には計画運休もやむを得ない。結果的にその必要がなかったということもあるが、それは多くの尊い人命を犠牲にしないためには「結果的に無駄だった」と言われることも必要であることを、国民も利用者も理解する必要がある。

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