コラム

稲盛和夫さんの教え

京セラや現KDDIを創業し、JALを再建した稲盛和夫さんが老衰で亡くなられた。謹んでお悔やみ申し上げます。
私は1990年代の中頃に都内で氏の講演を聴き大変心を動かされた。それ以来、氏が主催する「盛和塾」での講演のテープを全て購入し何度も聴き直し、著書を何冊も読み、氏の生き方や考え方から多くの薫陶を受けてきた。
そのなかでも「仕事・人生の成果=能力×情熱×考え方・取り組み姿勢」という話は、飛行機が目的地に到達する原理と全く同じであることに感銘した。この3つの要素は足し算ではなくかけ算であることを何度も強調された。能力があり情熱があっても、考え方や取り組み姿勢がマイナスだと結果はマイナス(悪い結果)になってしまう。
飛行機も能力(性能)×情熱(エンジンの推力)×考え方の姿勢・取り組み姿勢(ピッチとバンクという姿勢のコントロール)で目的に到着する。飛行機の操縦訓練でAttitude Flightといって、姿勢のコントロールの重要性を厳しく指導される。
機長昇格訓練に投入されるパイロットのセミナーを10年間担当してきた。そこでは必ずこの話をしてきた。退職後の講演でも稲盛氏のこの話を紹介してきた。
経営者のみならず多くの読者が稲盛氏の教えを教訓にしているものと思われる。
添付の画面は機長を目指すパイロットのセミナーや講演で資料したパワーポイントの画面である

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