コラム

「観察」の持つ意味の深さと大切さ

最近日本でも注目され始めているOODAループというマネジメントの出発点がObserve(観測・情報収集)である。天地創造という言葉はあるが、人間は全く新しいものを創造することはできない。人間ができるものは「発見」である。草木が育つ、鳥が空を飛ぶ、魚が水中を泳ぐ姿の原理を「発見」して、それに近いものを作っていくということはできる。そのためには「観察」が大切である現物・現場・現実を「観察」することによりその原理・法則を「発見」して、それを応用して人間にとって便利なものを造ることはできる。その事例のひとつとして、最近の航空機の翼端にはウィンレットがというものがついている。これは鷲などの翼を「観察」して「発見」した原理を応用したものである。
「観察」という行為は地味な作業である。最近某大手銀行が金融庁から業務改善命令を受けたことが大きなニュースになっている。この銀行も現物・現場・現実を「観察」して問題点を「発見」し、対応していたら、こうした事態を招かずに済んだ可能性も考えられる。
「観察」の持つ意味の深さ、大切さに気付かされた。

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