コラム

「心理的安全性」が注目されている

昨日、某国保直営総合病院における「日本医療マネジメント」で基調講演を行った際の疑応答で「心理的安全性」について質問がありました。この機会に「心理的安全性」について簡単に紹介いたします。
心理的安全性はPsychological Safetyという心理学用語の日本語訳で、誰もが安心して発言や行動ができる職場環境のことを指します。
「心理的安全性が高まると、チームや組織のパーフォーマンスが向上するということをGoogle社が発表して以降、世界中で注目が集まっています。
この心理的安全性が注目されるようになった背景は、Covid19(新型コロナ)による働き方が急速に変化したこと、そしてVUCAといわれる変動性、不確実性、複雑性、不透明性の時代にあって、チームや組織が成果を向上させるためには心理的安全性が重要であることが認識されるようになっています。

心理的安全性がチーム、組織にもたらす効果・メリット
・対話が増える・アイディアが多く集まる
・個人やチームのビジョンが明確化する
・ミスの報告・共有がスムーズになる
・率直なフィードバックが交わし合える
・人材の定着率が上がる
心理的安全性の高いチームの具体的な作り方
 ・話しやすい雰囲気を作る
・お互いの存在を承認・尊重する
 ・相手への感謝・受け入れる姿勢を示す
 ・発言する機会を均等にもてるようにする
 ・愚痴・不満よりも建設的な言葉を意識する
 ・立場が上の人こそ弱みを見せる(注;「失敗は誰にでもある」と伝えるよりも、立場が上の人ほど積極的に自身の失敗談を話し、弱みを見せることで、部下も失敗を恐れずに行動できるようになる)

病院だけなく、各チーム、組織で参考になれば幸いです。

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